私はベラボットが好きだ。
ベラボットという名前だけだと何かわからないという人もいると思う。
スカイラーク系列のファミレスでよく見かける、中国メーカー製のネコ型配膳ロボットだ。店員さんが料理をトレイに置くと「行ってくるにゃ〜!」とか言いながらお腹の空いたお客さんの元まで料理を運んでくれる。
どのくらい好きかと言えば、最近子供と昼食を食べにバーミヤンに行った際にはステッカーまで買ってしまった始末である。これは可愛いのでスマホカバーの背面に挟んでいる。
この前なんか2、3歳くらいの子供が「にゃんにゃんバイバ〜イ」と言いながら彼らに手を振って帰って行く姿を見かけ、「そうそう、ロボットと人間の繋がりはこうでなくては!」と感涙した。歳を重ねると涙腺がゆるいゆるい。
そういえば先日20年来の友人とお茶会をした際には、ロボットやChatGPTなどの人間でないものたちに対して強く当たるタイプの人間とは相容れないという話が、話題として出た。私は友人のこういうところを大変好ましく思っているし、こんな友人がいることを心底誇らしく思う。最近流行りの16タイプ診断の中では「あたたかいロボット」とかなんとかに例えられているらしい私は彼女が友人で心底良かったと思っている。
話はずれてしまったが、なんとベラボット、ネットで買える。しかもアスクルで。(残念ながら先ほど確認してみると取り扱いを終了していた)
設置費込みで約350万円、お金があれば正直欲しい。別に何を運んでもらう予定もないのに、ただ家に置いておいてたまにヨシヨシしたい。可愛すぎる。ファミレスでのあの一瞬の邂逅だけでは撫で足りない。しばらくぶりに会いに行ったらちょっとネコっぽさが抜けて、受け取りの画面表示がネコの顔ではなく文字になっていて泣いた(私の記憶違いであれば大変申し訳ない)。もしかすれば分別のない客が可愛すぎる彼らの額を撫でて繁忙時に軽い業務妨害を起こしたのではないかと邪推している。
配膳のために通路を通る際、客が座席に掛けていた上着にセンサーが引っかかったのか、通れなくて「どいてにゃ〜」と嘆き続けているのも可愛い。その後ろ姿には哀愁すら漂う。その時はたまたま私の席の配膳だったため、そこに着席していた客の1人に丁重に声をかけて椅子を引いてもらった。保護者か何かか?
それを考えればたまたまベラボット2台が対峙してしまったパターンなんて最高ではないか。想像でしかないが、お互い「どいてにゃ〜」なんてずっと言い続けるのだろうか。だめだ、可愛すぎてニヤニヤしてしまう。
だがそれを実際に私の目で確認するためには2台分、約700万円の出費になってしまう。あれだけ可愛いベラボットのどつき合いを見るためにはそれくらい払わなければいけないのは当然の話なのかもしれない。だが値段を考えると真顔になってしまう。
それくらいポンと出せる富豪であれば良かったのにな、いや、今から飲食店を経営して多摩信用金庫さんか西武信用金庫さんに融資をお願いするのはどうだろう、とスマホカバーに挟んだステッカーを目にする度にそんな考えが頭を過ぎるのであった。…するか?飲食店開業??


