球体関節人形の作り方 仕組み編

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20211115 説明イラスト等まるっと描き書き直し再投稿しました。

そもそも球体関節人形とは?皆さん気になっていらっしゃると思います。球体関節人形とは「球体の関節をもった人形」のことです。…まんまじゃん!?

というわけで今回はできるだけ簡単に仕組みを説明してみます。

画像の赤い部分は球体になっているので「関節球」、青いところは球を受け止めるための「受け」と呼ばれています。この関節球と受けを組み合わせてペアにしたものが「球体関節」です。

この画像では13箇所ですが、人形や作り手によって個数も変わってきます。あくまで一例として見てください。


関節球をボール、受けをマグカップに置き換えて考えてみます。

ボールの周囲を手前や奥、左右といったようにマグカップは自由に動くことができます。これが①の動きです。

それに加えて②の動き、マグカップ自身も回転できます。

これら2つの動きを組み合わせることにより、マグカップは360度どちらの方向にも顔をむけることが可能になるわけですね。

ですがマグカップとボール(という名の関節)はそれぞれ固定されていないので、このままでは離れ離れになってしまいます!


せっかく機能する関節が離れてしまわないためにも人形の内部にゴム紐を通して繋げましょう。

1頭と右足・頭と左足・右手と左手といったように3本のゴム紐を輪にして、各パーツの内部に付けられた金具にひっかけます。

2バラバラにならないよう繋ぎとめておくだけであれば普通の紐でもかまわないのですが。ポーズを保持したり、関節同士を密着させるためにはゴム紐の元に戻ろうとする力=テンションが必要になってくるためゴム紐を使用します。人間でいう筋肉の役割を担っているわけですね。


そしてこれも大事な要素です。人形を見ていると関節部分に謎のミゾがありますよね?あれは「スリット」と呼ばれています。

1 水色の線はゴム紐です。Aの関節球のように最低限ゴム紐が通る位の穴しか開けていないと棒立ちのポーズしかできません。ですが、Bのように穴を拡げるようにスリットを入れてあげることでゴム紐の通り道が確保されます。ゴム紐が人形内部の最短ルートを通れるようになるため、関節を曲げることが可能になるわけですね。

2 これは棒立ち状態の時に見える各スリットです。絵やイラストの題材にする時など参考にしてみてください。要は曲げる側にスリットが入っていると覚えれば分かりやすいかなと思います。


というわけでさーっと簡単に説明しました。現物見た方が早いとは思うのですが、手に取って見られる機会もそうそうないですもんね。。以上、創作のヒントになれば幸いです。

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